クリプトスペルズの信頼性を分析
ステークホルダー向けロードマップ
2019年6月20日に、クリプトスペルズの運営から、今後のロードマップが発表されました。簡単な事業計画がまとめられていますので、この資料を投資の信頼性という側面で分析していきます。
企業概要
まず、クリプトスペルズを運営する企業の概要についてまとめました。
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会社名 CryptoGames(クリプトゲームス)株式会社
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英文名 CryptoGames Inc.
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代表 小澤 孝太
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資本金 73,000,000円(準備金含む)
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事業内容 ブロックチェーンゲーム 及び関連サービスの開発・運営
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株主 株式会社でらゲー、株式会社マイネット 他
資本金
2019年2月に、「株式会社でらゲー」「株式会社マイネット」他2社、合計4社から3,000万円から資金調達を行い、当初3,000万円であった資本金が7,300万円まで引き上がりました。
7,000万円の資本金の規模がどれくらいか分かりにくいと思いますが、「中小企業法」のサービス業に分類される企業では、「資本金5,000万円以下、従業員100人以下」を中小企業として定めています。
資本金を戦闘力代わりに評価できませんが、資本金の規模だけで見れば、中小企業以上の資本力を持っていると評価できます。
6月20日に発表されたロードマップ資料では、今後の売上が仮に0円であったとしても、最低1年半の運営を継続できる資金があることを謳っています。
ユーザ評価が高まれば、カードの取引も活発になり、先行ユーザは大きな利益を得ることが期待できます。
ノンプロモーションで6,000人のユーザを獲得
現時点で、6,000人超のユーザ登録がありますが、これはプロモーション無しでの登録数とのことです。少ないと思われるかもしれませんが、一般認知されていないゲームでノンプロモーションでこれだけのユーザを獲得できているため、今後の拡大展開にも期待できます。
本記事執筆時点でも、約7,000ユーザ登録を確認しているため、順調にユーザ数を増やしている状況です。
2019年10月からカード価値上昇観測
クリプトスペルズは、2019年7月~9月(3Q)は、ゲームの土台固めに注力し、10月から新規ユーザ獲得のプロモーション施策を実施すると発表しています。
7月~9月の間に「情報に敏感なコアユーザ」のアクティブ数を向上させ、ゲームの盛り上がりと共に10月から新規ユーザ獲得プロモーションを行うことは、非常に有効的な戦略と評価できます。
そもそも、ブロックチェーンゲームの一般認識が薄いことと、ゲームの側面での「面白味」や、投資の側面での「収益性」「信頼性」が薄いため、9月までにそれを引き上げることができれば、それまでに発行を終了したレアカードは、更なる価値上昇が期待できると言えます。
クリプトスペルズは投資ではない!?
運営公式は、以前よりクリプトスペルズのカードは、アセット(資産)でありながらも、「仮想通貨及び投資商品」ではないことを啓蒙しています。
※RMTは「投資」ではなく「転売」であるため、2号仮想通貨に該当しません。
上記資料内に「2次流通まで2週間のロックアップ期間を設ける」との注意文言がありますが、ロックアップ期間を設けられているカードは販売期間終了から2週間はトレードできないという制限を設けられており、すぐに換金できない注意事項が介在しています。
カードの換金性
「レジェンド」「ゴールド」はゲーム外部のマーケットで売買し、仮想通貨(イーサリアム)に換金することができます。
「シルバー」はゲーム内のマーケットで売買し、SPL(ゲーム内通貨)を得ることができます。「ブロンズ」は、ゲーム内外のマーケットで販売できません。
「シルバー」でさえ、SPLと交換し、稼いだSPLで「ゴールド」カードを購入し、ゲーム外部のマーケットで仮想通貨に換金することを狙えます。無課金でも、「シルバー」カードは入手することができるため、換金性は高いと評価できます。
まとめ
クリストスペルズの投資側面での信頼性は、現時点では未知数ですが、運営のロードマップ資料から、継続して今後に期待できます。
先行ユーザは、2019年9月までに販売されるカードが狙い目です。10月から新規獲得プロモーションが開始して、ユーザが本格的に増えてからが、先行獲得カードの価値が向上すると想定しています。